日本のベストセラーカメラ コニカ『現場監督」
これを建設関連の専門職、(早い話が現場監督)だけに使わせておくのは如何なものでしょうか。
もちろん現場監督というヘビーデューティーな仕事に合わせて作られた、いわばプロ仕様のカメラですが、雨や衝撃、埃どころか生コンクリートの
中に沈んでも洗って使えるコンパクトカメラなんて聞いたことないでしょ。実際プロのカメラマンの中にはサブのサブ的に位置づけてカメラバッグの
中に潜ませている人もいると聞きます。知人で造園会社の社長さんが登山やセイリングには必ず携帯するというのも頷けます。
このカメラの魅力はなにも頑丈さだけではありません。艶かしいまでのシャープネス、艶っぽい発色は至近距離でのポートレイトにもってこいですし、
先述の社長さんの大伸ばしした槍ヶ岳の緻密な描写に、思わず「今度行くときはもっといいフィルム入れていって下さい。」などと要らぬおせっかい
をやく始末でした。業務用フィルムで使われることの多いカメラですが、ヘキサノンを作る会社のレンズだけに、そのポテンシャルは目を見張るもの
があります。個人的にはズームよりも28・35mmの広角系のレンズが好きです。以前は40mmなんていうシブイ画角のレンズを搭載したモデルもありました。
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