池田写真塾 第四回

      「中古カメラ講座」

門下生:いよいよカメラネタですね。

塾長 :そーそー。これがやりたくて塾始めたようなもんだから・・・。

    さてと、今日もカメラは持ってきたね。大事に使ってるね。

門下生:先生に一つ文句があります。このカメラ、フィルム感度手動設定じゃないですか!

      最初に教えてくれなきゃ困ります。おかげでパリのシャンゼリゼ通り撮り損ねました。

    どないしてくれんねん、よーおっさん!子供の使いちゃうねんでぇ、出すもんださんカイ、われー!


塾長 :案外ガラ悪かったんだね、君。いやいや、これは済まない事をした。

    君たちの世代だと、フィルム感度というのはカメラが勝手に合わせるのが当たり前だからな、


      それにこのカメラは絞りやシャッター速度も自分で決めなきゃならんし、ピントも手動だ。

門下生:一枚の写真撮るのに随分時間掛かりますよ、このカメラ。そのくせ未だに現役なんだから。

塾長 :そこだ!いわゆる機械式のカメラの魅力は。確かに手間も時間も掛かるけど、写せない訳じゃない。

    コツさえ掴めば鈴鹿で
F1マシンの流し撮りだってできるんだよ。

    もっとも
14〜5年前AFカメラが出てくる前はみんなそうやって撮ってたんだけど 。

門下生:こんなカメラ、さすがにもう売ってないでしょうね。

塾長 :いや、そうでもないよ。一眼レフ新品として、まだ数社からリリースしてる。

    ただ、みんなプラスチックボディーになってしまったが、ミノルタからもでているよ。

    キヤノン以外の一眼レフメーカーはレンズも供給している。


門下生:へーそうなんだ。誰が買うんですか、こんなめんどくさいカメラ。

塾長 :さっきから、こんな、こんなって、そうボロクソにいわんでも・・・

      まぁ、一言で言えばマニアか写真学校の学生くらいだろうね。

    でも最近は、高校生とかの若年層が中古でこの手のカメラを買っていくという話も聞くがね。


門下生:写す姿がかっこいいし、出来上がった写真が綺麗ならコンパクトやめてこっちへ来ますよね。

    彼らにとっては目新しいし。高校生がアルバイトしてライカ買うなんて話聞いたことがあります。


塾長 :中古カメラは楽しいぞ。

    高級機が安く買えるのが一番の魅力。

    確かに型は古いが、高級機の雰囲気というのは世代を超えて漂い続けるからね。

    それに高級機はメーカーのメンテナンスもしっかりしてるし、だいたいそう簡単に壊れない。

    このカメラで基礎とコツを覚えたら、次は
AFの高級機の中古カメラを検討してはいかがかな?

門下生:でも、どこで買えばいいんですか、先生なら顔の効く店もあるでしょうけど、

    そういう「マニアが集う店」って入りにくいですよね。


塾長 :そういう店を開拓するのも楽しいが、手っ取り早く品物見るのなら、

    チェーン店展開している有名なカメラ店へいってごらん。

    陳列棚の一角が中古カメラのコーナーになってて、店員に言えばすぐ出してくれる。

    初心者だということを伝えると嬉々として色々教えてくれる。

    ある程度ほしい物が決まっているならその店のネット通販も便利だと思う。

    ヤフオクとちがって保障がつくしね。まぁ現物を色々眺めているのも楽しいもんだけどね。


門下生:リサイクルショップとか質屋系はどうですか?ああいう所も物は豊富なんでしょう?

塾長 :店長に知識があれば買いだね。そういうところで物色したこともあるけど、

    店員や店長に知識がない所のカメラは基本的に汚い。また綺麗なのがあっても法外に高い。

    いずれにしても保障はないから躊躇する。


門下生:さっきの量販店は買い取りもしてくれるって聞いたんですが。

塾長 :結構力入れてるみたいだね。新品売るのも中古売るのも利鞘は同じなのかなぁ?

      量販店だけにメーカーにもメンテナンスなんかの事で強いこと言えるみたいだし。

      気に入ったカメラがあったらネットで検索してみれば参考になるよ。

門下生:先生に相談しますわ。いいカメラかどうかの判断して下さい。

    シャンゼリゼの一件は、まぁ「貸し」にしときまっさかい。


塾長 :やれやれ・・・



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