池田写真塾 第一回 「カメラ講座」
門下生:塾長―っ、はやく始めてくださいよ。
塾長 :いやーお待たせ、ちょっと出会い系サイトまでご様子伺いに。じゃあ始めるとするか。
カメラは持ってきたかね?ほーミノルタSR505か、うむよいカメラじゃないか。
門下生:何言ってんですか、あんたがかってに送りつけてきて、「さあこれで君も門下生だ、
おめでとう」とか言ってたけど、他に誰もいないじゃないですか!帰ろかなぁー。
塾長 :これから増えてくるよ。ところでこのカメラについて何かわからない事あるかね?
門下生:ありますよ!電池なくなったらどうしてくれるんですか?
塾長 :「どうしてくれるんですか」って、君は昔付き合ってた女か?よし、教えてやろう。
カメラ屋さんで「これ下さい。」どーだ。
門下生:そんな事を言ってんじゃないんですよ。製造会社からの供給が終わったらという事です。
塾長 :ぐ!そ、それはぁ〜・・・困ります。
門下生:今、過去のいやな思い出がフラッシュバックしてたでしょ。まあいいです、そんな事は。
僕考えたんですけど電池なくてもシャッター切れますよね、塾長。
塾長 :すまん、別れてくれ、へ、なにか仰いましたか?
門下生:まあ、その位のボケかたするだろうとは予想してましたけど、要するに今のカメラと違って
電気的な回路は露出計だけでしょ。あとは機械的に制御できるわけだから、そこ何とかすれば
電池のこと気にしなくていいんじゃないかと。
塾長 :そうだね、その前に電池を代用する方法があるんだよ。
門下生:知ってます。アダプターのことでしょ。
塾長 :その通り、君は見込みがある。特待生にしてあげよう。
門下生:塾生一人でその一人が特待生なんて塾聞いたことありません。まぁ剥きになるの疲れますから
適当にながしますよ。
塾長 :ツレナイ事言うなよ。じゃあ電池使わないで対処するにはどうする?
門下生:露出計ですかね。
塾長 :君が先生やれ!わしゃ帰る。
門下生:ここ塾長のうちですよ!
塾長 :まあよい露出計を使うメリットとしてはやはり正確な露出を求めることにあるな。
カメラが複数ある時等はかえって便利だ。それからここが一番大事なところだが、露出計を
使いこなせれば皆が一目置いてくれる。
門下生:いっぺん川にほりこんだろか!
塾長 :そうじゃない、話は最後まで聞きなさい。皆が一目置いてくれるメリットはだな、例えば
撮影会や季節の花なんか撮っている時にいい撮影ポジションをゲットできるというところにある。
門下生:なんかもっともらしい様なあつかましい様な話ですね。
塾長 :写真は撮ってナンボ。
撮れなかった事を悔やむ前に、ワンカットでも多く納得のいくシャッターを切ることが大切。
門下生:そりゃそうですね、そうじゃないと写真やってる意味ないですよね。
塾長 :対処法はまだあるぞ。フィルムの箱ちょっとこっちに貸してごらん。
箱のこちら側見てみなさい。晴天時F16曇天時F8とか書いてあるだろ。
これを目安にしぼりを決めるという方法もある。実はこれを覚えれば古いカメラなんて
なんにも怖くないんだよね。
門下生:これ使えますね。どのフィルムにも付いてますか?
塾長 :僕の経験では、ちょっといいフィルムには必ず付いてるよ。
門下生:きょうは最後のとこだけ勉強になりました。ところで、さっきの話ですが、
うまく別れられたんですか、その女と?
塾長 :いや、実は女房のことだ。
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