Canon F-1n
とんでもないカメラを貰ってしまった・・・・Canon
F-1n。
ファインダー、スクリーン、ボディ、勿論フィルム室も使用感の少ない極上のコンディションである。
フラッグシップと呼ばれるカメラには何度か触れたことはある。今使ってるF4sだってそうだが、完全機械式の金属ボディであるF−1nには威厳が漂っている。何を撮ろうかを考える前にこれを自分の物として使うことを納得できないでいる。
それではインプレッションにならないのでフィルムを入れたが、気軽にシャッターが切れない。フルマニュアルのせいでもあるが、スクリーンの絵にしばしうっとり見とれてしまう。NewFDの50mm/1.8ならではのナローな絵がなぜか新鮮だった。
思えば二年くらい前A−1と当時所有していた旧FDのレンズ群を売却して以来のキヤノンである。ニコンとは全く違う操作感や布幕シャッター特有の優しくて軽やかなシャッター音やずっしりとしたボディが嬉しい。まさにフラッグシップ。発売当時ライバル機種だったニコンF2の無骨なイメージもいいのだが、こいつはどちらかというと繊細。しかし耐久性には定評があるからガンガン使ってやろうと思った。
約30年前、これを手にした人たちはいったいどんな感慨に耽ったのだろう。この満ち足りた気持ちを、今F5やEOS−1Vを手にしても感じることはできるのだろうか?
同時に頂いたAE−1ワインダー付きと共にキヤノンFDシステムが完成した。