フットワーク無限ホンダFA13(モデラーズ20)
このキットは友人I君からいただいたもの。製作途中だった。すでに赤色がスプレーによって塗装されていた。ところがI君、白い部分がもとのプラスティック成形色の白そのまんまでその上から赤を吹いているもんだから、サーフェイサーをもう一度吹き、塗装し直すことにした。赤の部分はデカールで処理することにした。かつての鈴木亜久里車ということで随分懐かしい感じだが、一つずつ作って在庫を処分していかないといけませんので..
まず、いったんボディーの上から白のサーフェイサーを吹きます(上左)。そして乾いたらペーパーで600、1000、1500、2000と整えていき、その後白で塗装します。その後デカールを貼ります(上右)。デカールは発色はいいのですが、ボディーになじむように注意していきます。マークソフターを使用しながら貼っていきますが、どうしても気泡ができたり、なじむ前に割れちゃったりします。焦らずに、ボディーに定着させることに心がけ、その後気泡を針でつついたり筆でレタッチしたりして進めていきました。
そして、上左の写真はボディー後半部の上で、上右の写真がデカールを貼り終わったところです。大きい「Footwork」の文字は両パーツにまたがっているため、いったん仮組みしデカールを貼って、そしてカッターで切り込みを入れます。そして縁をまくれてこないよう整えて、クリアを吹くまで1週間ほど乾かします。
ということで、このマシンが活躍したのは1992年。ちょっとその勇姿を見てみようと昔録画していたビデオをひさしぶりに見てみました。この年はウイリアムズにマンセルとパトレーゼが乗っていてすごい強かったんだよね。そんな年あったっけってすっかり忘れていました。セナはマクラーレンで苦悩の年、で翌年のサンマリノで逝っちゃうんだよね。あ、違う、翌年からホンダが撤退でマクラーレンはフォードで、でセナはもう一年苦悩するんだ。思い出しました。
1992年はモナコがすごかったよね。あの「どーしても抜けない! 抜かせない!」ていうセナとマンセルのバトル、あれは名勝負でした。でマンセルはこの年ワールド・チャンピョンになって引退しちゃって、次の年はなんとプロストが復帰してウイリアムズに乗っちゃうんだよね。すっかり忘れてたよ。このFA13のおかげで1992〜3年を思い出すことができました。
しかしこのキットのデカール、古いからかもしれないけど糊が弱い。小さいデカールだと簡単には定着してくれない。マーク・ソフタを使って上からクリアを吹けば何とかなるが。
あと、インテイク内側にデカールが入り込みますが、適切な分割により、順番に落ち着いて貼っていけば大丈夫。
サスペンション・カヴァーのところなんですが、ボディーに接着後にサーフェイサー仕上げから塗装、としたため、ラインが埋もれてしまってダルになってしまってます。やはりここは別に仕上げていってその後接着、という手順が良かったようです。あとからスジぼりを入れ直すかスミ入れするかしてもいいんですがちょっと自信がなかったのでそのままになっています。冒頭に述べたように友人の作りかけのキットでしたんで、細かいことはさておきまず完成させることに主眼を置きました。
ということで上の写真のようにフロント・ウイングを組んでいきます。各パーツともシャープですが、より薄くすると良いでしょう。
タイヤなんですが「グッドイヤー」のデカールがタミヤのような水をつけて擦るタイプのものではなく通常のデカールになっています。ゴムに定着しないかと思いましたが、マークソフタを使えば大丈夫でした。
ということで完成ということにしておきます。本当はコクピット前方にウインドウ・シールドがあり、キットでも薄い透明プラ板が用意されているんですが、これの接着が難しく断念しています。小さい虫ピンのようなもので固定するといいと思います。